Top >  落語に教えてもらった日本語 >  いい若いもん

いい若いもん

いい若い者。

呼び方としては、「いいわけぇもん」です。

いい若ぇもんのすることじゃねぇ。 何やってんだ、いい若ぇもんが。

とか使われますが、じゃ、この「いい若ぇもん」の定義ってなんでしょう?

嫌味な若旦那をからかって、腐ってカビの浮いた豆腐を喰わせてしまうという、「酢豆腐」の中にこんなくだりがあります。 豆腐を必死の思いで食べてみる若旦那の様子は、志ん朝の演技の中でもベスト5に入るものではないでしょうか?

 

ぬか味噌の中から古漬けを出すのは、いい若ぇもんのやることじゃないという会話から・・・

 

「ちょっとうかがおう。いい若ぇもんてのは、誰のこったい?」

「俺のことだい。」

「おめえのどこがいい若ぇもんなんだい」

「おお、俺、第一、若ぇや」

「馬鹿だね、こんちきしょう。歳が若きゃ、いい若ぇもんてんじゃないんだよ。教えといてやっから、よく覚えとけ。なぁ、いい若ぇもんってのは、普段から襟垢(えりあか)の付かなねぇオツななりをしてな、目先がきいてよ。金遣いの綺麗なのを、いい若ぇもんてんだい! おめえにゃ、そんなもの、何一つ当てはまるものはねぇじゃねぇか!」

なるほど、身なりがキチンとしていて、お金の遣い方が綺麗なことが、「いい若ぇもん」の条件なのですね。

 <  前の記事 しくじる  |  トップページ  |  次の記事 のちぞい(後添い)  > 


カテゴリー